自動車各社には「もし名古屋製鉄所の操業が長期間停止するようだと生産にも影響が出るだろう」(トヨタ自動車)と不安視する声もあがっている。
一方で「リスク分散するためにマルチソーシングはしており、1カ所の工場でトラブルが起きてもただちに生産に大きな影響は出ない」(日産自動車)、「在庫を確認した結果、当面の操業に影響はない」(ダイハツ工業)など生産への影響は限定的とするメーカーもある。
同製鉄所では08年3月に塩酸処理施設で作業員3人が重軽傷を負う事故が発生し、03年と07年にも爆発事故で作業員らが負傷。また、昨年11月には八幡製鉄所(福岡県北九州市)で死傷者を出す爆発事故も起きるなど同社では事故が相次いでいる。