日産は、インフィニティの年間販売を16年までに現行の約3倍の50万台に伸ばす目標を掲げているが、11年実績で約360万台と世界4位の市場規模を誇るブラジルなどでは知名度が低い。モータースポーツ人気が高いブラジルの攻略には、F1活動の強化が効果的と判断した。
08年秋のリーマン・ショック後、ホンダやトヨタ自動車が参戦していたF1から相次いで撤退。三菱自動車もダカール・ラリー出場をやめるなど、国内自動車各社ではレース活動を縮小させていた。
しかし今年に入って、トヨタがフランスの24時間耐久レース「ルマン」に13年ぶりに参戦。大会初となるハイブリッド車(HV)で疾走し、話題をさらった。