自動車各社が、軽自動車より小さい1~3人乗りの超小型電気自動車(EV)の実用化に向けて本腰を入れ始めた。日産自動車が横浜市内の公道を走る実証実験を始めたほか、ホンダも来年、さいたま市など複数の自治体で実験に取り組む。
国土交通省が来年1月から地方自治体が申請すれば公道での走行実験を認めることで、手軽で環境にやさしい乗り物として普及が加速しそうだ。EVに搭載された蓄電池を家庭用電源に活用することも期待でき、大きな市場に化ける可能性も秘めている。
「これなら私にも運転できそう」。日産が19日から横浜市と共同で実験を始めた2人乗り超小型EV「ニューモビリティーコンセプト(NMC)」を見た中年女性はこう話した。
この実験は、NMC8台を観光客らに無料で貸し出し、みなとみらいや元町などの観光スポットを走ってもらう。車両開発を目的とした試験走行のため、公道も走れる。