三菱自動車が、多目的スポーツ車(SUV)の「アウトランダー」を7年ぶりに全面改良し、10月25日発売した。先進安全技術「イーアシスト」を、他の三菱車に先がけて搭載するなど「今までとまったく違うSUV」(益子修社長)に仕上がったといい、来年1月にはプラグインハイブリッド(PHV)も投入する予定だ。
世界で66万台を売り上げた先代モデルからの主な改良点や狙いについて、開発責任者の岡本金典執行役員・プロダクトエグゼクティブに聞いた。
--開発のコンセプトは
「先代モデルが提供してきた『胸のすく走り』や、3列7人乗りシートの使い勝手など優れた特徴を踏まえながら、現在のお客さまが求める『環境・安全・上質』の3つのニーズを満足させるよう目指した」
--イーアシストの機能は
「車間距離を監視して衝突を防ぐ自動ブレーキシステムや、車線からのはみ出しを警告する機能、高速道路で先行車との距離を一定に保つシステムの3つで構成している。従来目指してきた『事故を起こしてもけがをしにくい車』から先へ進み、『事故を起こしにくい車』を目指して開発した」