スズキは6日、4年ぶりに全面改良した主力軽自動車「ワゴンR」を発売した。軽自動車の年間販売で8年連続トップの座を堅持する同社の「看板」だが、今年はダイハツ「ミライース」やホンダ「N BOX」シリーズと激しいシェア争いを演じている。
新型車では新たな低燃費化技術を搭載し、ワゴンタイプでは軽自動車ナンバーワンの低燃費となるガソリン1リットル当たり28.8キロを達成した。燃費への徹底したこだわりをスズキ第一カーラインの松井時男チーフエンジニアに聞いた。
--全面改良のポイントは
「コンセプトは軽ワゴンナンバーワンの低燃費。燃費性能を飛躍的に革新させることを第一テーマとしてきた。1993年に発売した初代から一目でわかるデザインを踏襲し、乗り降りや運転のしやすさ、室内空間、運転席の座面の高さ、これはずっと守り続けている。20年間で累計販売が388万台と販売台数も多いので、社内でも『新しい技術はワゴンRからやろう』という雰囲気がある」