トヨタ自動車が日欧の戦略車に位置づける小型車「オーリス」。2006年10月の初代発売以来初めて全面改良し、8月20日に新モデルを発売した。車高を下げ、低重心にすることで操縦安定性とデザイン性を両立させた「スポーツハッチバッグ」だ。
国内では軽自動車やハイブリッド車(HV)などの低燃費車が主流になる中、あえて「デザインや走行性能に焦点を当て、かっこよくて走りのいい1台で自動車市場に一石を投じたい」と意気込む開発責任者の製品企画本部・藤田博也チーフエンジニアに挑戦の狙いを聞いた。
--全面改良のポイントは
「車高を初代モデルより5・5センチ低くして重心を下げたことで、走りと燃費を改善した。燃費は最高で1リットル当たり19.2キロまで高め、従来比で1割程度改善した。デザイン面では(トヨタ独自のデザイン)『キーンルック』でシャープなイメージに一新した」