走り終わった後の余韻
--「人間中心の一体化」とは
「どの自動車メーカーも『走る喜び』という言葉を使うが、『車が人に喜びを与える』のがドイツ車で、逆に日本車は、車の方からお客さんにすり寄っていく思想が強い」
「今回のアテンザで目指したのは、マツダが1989年発売した初代『ロードスター』のように、車と人が一緒になって楽しさを作るイメージだ。外見についても、走り出す前から期待が高まり、走り終わった後は余韻にも浸れる上質なデザインを意識した」
--初代と比べ車格が大きくなった
「今モデルから北米でのアテンザ生産をやめ、山口県の工場から輸出する。世界で戦える車を作ろうと、主要市場の日米欧中豪などで許容される共通のサイズを模索した。そのため日本では若干大きく感じるかもしれないが、最小回転半径や取り回しの良さでカバーしている。さらに、Aピラー(フロントガラスの柱)を前モデルと比べ10センチ後退させて、ドライバーの左右の視界も広げた」