比較的小規模店舗が多かったスズキは、店舗の統廃合を進めて大規模店舗を増やす取り組みを推進。整備スペースを拡充させることで顧客の待ち時間を短縮する試みも進めている。
軽をめぐっては、日産自動車と三菱自動車の動きも無視できない。両社は合弁会社「NMKV」を昨年設立し、来年にも共同開発した軽を発売する。両社合計の軽のシェアは、1割強にまで落ち込んでいる。
だが、かつてはホンダを上回るシェアを誇っていた日産と、日産の販売網を活用して軽の強化をもくろむ三菱自がタッグを組み、シェア20%を目指している。
自動車保有台数に占める軽の割合は23年度末時点で36・5%と過去最高となった。新車販売が伸び悩むなか、軽は数少ない成長市場だ。4陣営による主導権争いは、そのまま生き残りをかけた戦いでもある。(古川有希、飯田耕司)