一方、ホンダの猛攻にさらされているダイハツ幹部は「1年前は考えられなかったが、今や軽は“3強時代”に入ったと認識せざるを得ない」と危機感をあらわにする。スズキの営業担当者も「エヌワンの質感とデザインを見て、正直悔しかった」と唇をかむ。
だが、両社とも指をくわえているだけではない。ダイハツは今年に入り、ミライースに搭載した改良エンジンや無段変速機(CVT)を他車種にも搭載、自動車取得税と自動車重量税が免除される「免税対象車」を拡充している。スズキは9月に発売した「ワゴンR」の商品力で販売上積みを狙う。
日産、三菱がタッグ
販売店改革も進めている。ダイハツは平成27年度までに現在の670店舗から730店舗程度に拡充する計画だ。販売店をカフェのようにする「カフェプロジェクト」をほぼ全店に導入し、軽のメーンターゲットである女性が入りやすい雰囲気を作り出す。