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サミット警備予算、340億円に実質増額 パリ同時多発テロ踏まえ態勢充実

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サミット警備予算、340億円に実質増額 パリ同時多発テロ踏まえ態勢充実

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 警備面では、メーン会場となる三重県志摩市の賢島(かしこじま)のホテルが海に囲まれていることから、海上保安庁が水面からの警戒強化のため多数のゴムボートを調達。ホテルの窓の外側には防弾ガラスの「壁」を設置する。

 参加国首脳が空路で移動できるよう賢島近くに仮設ヘリポートを整備する。首脳の伊勢神宮参拝を想定し、防弾仕様の車両を数十台導入する。

 観光への波及効果を狙い、和食や日本文化の売り込みにも力を入れる。海外メディアが拠点を置く同県伊勢市の国際メディアセンターでは、地元食材を使った和食を提供するほか、日本の観光地を紹介するブースも設ける方向で検討する。

 ≪三重県、特需狙い「おもてなし」準備≫

 来年5月26、27日の伊勢志摩サミット開催まで半年。開催地の三重県にとっては、世界に売り込む「千載一遇のチャンス」(鈴木英敬(えいけい)知事)。サミットを機に外国人観光客の増加が見込まれ、サミット主会場に想定される志摩市・賢島(かしこじま)では、地域の魅力をちりばめた極上の「おもてなし」で各国首脳らを迎える準備が進んでいる。観光地としての評価を国際的に高め、東京五輪・パラリンピックの際にも多くの人を呼び込みたい考えだ。

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  • 伊勢志摩サミットに向け準備を進める鳥羽あこや会のメンバー=2015年9月、三重県鳥羽市(共同)

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