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【まぜこぜエクスプレス】Vol.5 多様な「生と性」考える 4月26日から「TOKYO RAINBOW WEEK 2014」

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの社会

【まぜこぜエクスプレス】Vol.5 多様な「生と性」考える 4月26日から「TOKYO RAINBOW WEEK 2014」

更新

イベント「TOKYO_RAINBOW_WEEK_2014」を支えるスタッフたち。開催に先駆けて行われたフォトセッションから(提供写真)  「LGBT」といった、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)の人たちが、差別や偏見にさらされることなく、当たり前に生きていける社会の実現を目指すイベント「TOKYO RAINBOW WEEK 2014」が4月26日から5月6日まで都内で開かれる。この11日間は、多様な“生”と“性”について知り、考えることができるかっこうの機会だ。

 認め合う社会へ

 「LGBT」とは、レズビアン(女性に惹(ひ)かれる女性)、ゲイ(男性に惹かれる男性)、バイ・セクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害者など)の頭文字を取った総称だ。個々人のセクシュアリティーは身体の性、心の性、好きになる性の組み合わせでできているので、実際には多様性がある。けれどもまだ日本では“多様な性”について、知るチャンスも少ない。

 10年以上前、オランダで同性愛者の結婚式に2度出席したことがある。家族、親戚、友人や同僚に祝福される2人はとても幸せそうだった。認め合うこと、愛し合うことを阻まない社会は、なんて満たされるのだろうと感動した。

 2013年にスタートした「TOKYO RAINBOW WEEK」は、10日間で合計23のイベントが開催され、1万8000人を動員した。それでもまだLGBTという言葉と同様、このイベントも認知されているとは言い難いのが現実だろう。

 いろんな方の参加を

 今年は4月26日~5月6日の11日間に50弱のイベントが予定されているという。メーンイベントは(4月)27日の「東京レインボープライド2014~パレード&フェスタ」。パレードの出発場所の代々木公園には、多数のブースが出展され、野外ステージではさまざまなパフォーマンスが繰り広げられる。パレードはまさにレインボーカラーの色とりどりの人が参加する大行進になる。

 (4月)26日には前夜祭として渋谷のクラブVISIONで、「すべての壁を超えて人類普遍の愛を表現するビッグパーティー「PINK DOT JUNGLE」が開催される。主催者の一人である杉山文野さんは「LGBTの人もそうでない人にも楽しんでいただけるコンテンツになっているので、これを機にぜひいろんな方に参加してほしい」と話す。

 2012年に行われた電通総研の調査によると、約20人に1人が「LGBT」であるという。実は社会は、色とりどりの人たちで構成されているのだ。「十人十色」はもちろん、「一人十色」でもある。

 「どんな色であろうと、自分らしく生きることができる社会なのか」が問われるウイークになるだろう。(一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづるさん/SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 イベントの詳細は「TOKYO RAINBOW WEEK 2014」の公式Webサイト(tokyorainbowweek.jp)で。

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