「LGBT」といった、セクシュアルマイノリティー(性的少数者)の人たちが、差別や偏見にさらされることなく、当たり前に生きていける社会の実現を目指すイベント「TOKYO RAINBOW WEEK 2014」が4月26日から5月6日まで都内で開かれる。この11日間は、多様な“生”と“性”について知り、考えることができるかっこうの機会だ。
認め合う社会へ
「LGBT」とは、レズビアン(女性に惹(ひ)かれる女性)、ゲイ(男性に惹かれる男性)、バイ・セクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害者など)の頭文字を取った総称だ。個々人のセクシュアリティーは身体の性、心の性、好きになる性の組み合わせでできているので、実際には多様性がある。けれどもまだ日本では“多様な性”について、知るチャンスも少ない。
10年以上前、オランダで同性愛者の結婚式に2度出席したことがある。家族、親戚、友人や同僚に祝福される2人はとても幸せそうだった。認め合うこと、愛し合うことを阻まない社会は、なんて満たされるのだろうと感動した。