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ゆでずにビタミンC損失減らす 鮭とカリフラワーのカレー蒸し

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ゆでずにビタミンC損失減らす 鮭とカリフラワーのカレー蒸し

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鮭とカリフラワーのカレー蒸し。※202kcal、塩分1.3グラム(1人分)  【牧野直子の健康ごはん】

 カリフラワーは11~3月が旬。ブロッコリーやキャベツ、白菜、菜の花と同じアブラナ科の野菜ですが、ブロッコリーは緑黄色野菜でカリフラワーは淡色野菜です。生で比べるとビタミンCはブロッコリーの方が多いのですが、ゆでた後のビタミンC量はブロッコリーとほぼ同じになります。ビタミンCは水溶性なのでゆでると流失しますが、カリフラワーはゆでた時のビタミンC量の損失が少ないのです。今回は、下ゆでせずに薄切りにして蒸し煮するので、さらにビタミンCの損失は少なくなります。

 おいしいカリフラワーを選ぶポイントは、しっかりと締まりのある硬いものを選ぶこと。また周りの葉の切り口が変色しておらず、軸の切り口がみずみずしく、すが入っていないかどうかをチェックしましょう。保存はラップで覆い、冷蔵庫の野菜室に立てて入れます。ただし日持ちしないので、すぐに食べないなら、硬めにゆでるか蒸し煮して冷蔵または冷凍保存しましょう。

 もう1品のミネストローネは、イタリアの具だくさんな野菜スープ。にんじん、玉ねぎ、キャベツなどの組み合わせがポピュラーですが、今回は冬野菜を組み合わせました。これにベーコンやいんげん豆、パスタなどを加えてもいいですね。

 温めたスープに卵を割り入れ、好みの硬さに仕上げ、パンを添えれば冬の朝にからだが温まる1食になります。野菜不足も補えます。少し多めに作って、2~3日アレンジを楽しんでもよいですね。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「適塩・低カロリー ひと目でわかる料理手習い帳」(池田書店)、「100歳までボケない常備菜で10分レシピ」(家の光協会)。

 【ガイド】

 ■「きょうの料理」出演 2月5日放送のNHK Eテレ「きょうの料理」(後9・00)に、牧野直子先生が出演します。テーマは「管理栄養士10人のいちおし!毎日食べたい冬の健康レシピ」で、牧野先生のレシピも紹介される予定です。レシピは、NHK出版の「きょうの料理」2月号にも掲載されています。

 ≪冬野菜のミネストローネ≫

 ※202kcal、塩分1.3グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

[生鮭]       2切れ

 塩、こしょう    各少々

 小麦粉       適宜

オリーブ油      大さじ1

カリフラワー     1/3個(小房に分け薄切りにする)

A(カレー粉…小さじ1/2、白ワイン・水…各大さじ2、顆粒コンソメ…小さじ1/2)

パセリのみじん切り  少々

 【作り方】

鮭に塩、こしょうをふり、小麦粉を薄くまぶしてオリーブ油で両面をソテーする。カリフラワーを加えてさっと炒め、Aを回し入れて、蓋をして蒸し煮する。皿に盛り、パセリを振る。

 【ワンポイント】

☆鮭はかじきや鶏むね肉、豚ヒレ肉などでもよい。

☆パセリはなくてもよい。

 ≪冬野菜のミネストローネ≫

 ※37kcal、塩分1.1グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

白菜        25グラム(ざく切り)

ねぎ        1/4本(5ミリ幅の小口切り)

れんこん      25グラム(小さめの乱切り)

ブロッコリー    25グラム(小房に分ける)

トマト缶      1/8缶(つぶす)

コンソメ顆粒    小さじ1

水         250ミリリットル

塩、粗びきこしょう 各少々

粉チーズ      小さじ1/2

オリーブ油     小さじ1/2

 【作り方】

〔1〕鍋に油を熱し、ねぎをしんなりするまで炒め、白菜、れんこん、ブロッコリーを加えて、さっと炒める。油が回ったら、蓋をして弱火で7~8分、途中混ぜながら蒸し煮する。

〔2〕れんこんが透き通ったら、つぶしたトマト、コンソメ顆粒、水を加えて煮込み、煮立ったらあくを取る。ふたをずらして3~4分くらい煮て塩で味を調え、器に盛り付けて、粉チーズ、粗びきこしょうを振る。

 【ワンポイント】

☆トマト缶は刻んだトマトでもよい。

☆残ったスープは冷蔵庫で2日ほど保存できる。

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