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食物繊維をたくさん取れる 根菜とモッツアレラチーズのパスタ

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食物繊維をたくさん取れる 根菜とモッツアレラチーズのパスタ

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根菜とモッツアレラチーズのパスタ。※463kcal、塩分2.2グラム(1人分)  【牧野直子の健康ごはん】

 私たちの食生活で不足している栄養成分の一つが食物繊維です。食物繊維は便通を整えるだけでなく、腸内の有害物質や余分な脂質や塩分の排泄(はいせつ)を促したり、血糖値の上昇をゆるやかにするため、生活習慣病予防、改善にも欠かせません。

 2012(平成24)年 国民健康・栄養調査結果の概要によると、1日の食物繊維の摂取量は男性が15.1グラム、女性14.5グラム(成人)です。目標量は、男性が19グラム以上、女性が17グラム以上なので、3~4グラム足りないのです。食物繊維源は野菜やきのこ類、海藻類、豆類、果物、穀類です。野菜の摂取量も相変わらず目標の350グラムに足りておらず、約290グラムにとどまっています。あと1品、野菜料理を食べれば目標をクリアできるのです。ちなみにサラダの食物繊維量は1.3グラムでパスタと合わせると5.8グラムになり、女性が1食に取りたい食物繊維量をカバーできます。

 今回のパスタは野菜の中でも食物繊維が多い根菜を使っているので、麺と合わせて4.5グラムの食物繊維が補えます。根菜は下ごしらえが面倒くさいというイメージがあるようですが、例えば、れんこんは薄切り、にんじんはせん切りか短冊切り、ごぼうはささがきか斜め薄切りにして、硬めにゆでてざるにあげ、水けをよくきって冷凍保存袋に平らに入れて冷凍しておけば、このパスタを作るときは、必要な分だけ袋からとりだし、炒めるだけです。そのほか、ごま油で炒めてきんぴらに、沸かしただし汁に凍ったまま加えてみそを溶きいれて根菜汁などに出来ます。

 冷凍根菜の常備、おすすめします!(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「適塩・低カロリー ひと目でわかる料理手習い帳」(池田書店)、「100歳までボケない常備菜で10分レシピ」(家の光協会)。

 ≪根菜とモッツアレラチーズのパスタ≫

 ※463kcal、塩分2.2グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

パスタ       120グラム

れんこん      50グラム(薄切りにする)

にんじん      50グラム(千切りにする)

ごぼう       50グラム(ささがきにする)

にんにく      1かけ(みじん切り)

アンチョビー    2切れ(刻む)

赤唐辛子      1本(斜め半分に切って種を取る)

オリーブ油     大さじ2

白ワイン      1/4カップ

ゆで汁       1/4カップ

モッツアレラチーズ 60グラム(1センチ角に切る)

しょうゆ      小さじ1

塩、粗びきこしょう 各少々

 【作り方】

〔1〕塩を加えた沸騰湯でパスタを袋の表示時間通りにゆでる。

〔2〕フライパンにオリーブ油、にんにくを入れ弱火で炒め、にんにくが色づいたら、アンチョビー、赤唐辛子を加えさらに炒める。そこにれんこん、にんじん、ごぼうを加えてさらに炒める。

〔3〕油が回ったら、白ワインとゆで汁1/4カップを加え、根菜に火が通るまで煮る。モッツアレラチーズを加え、しょうゆを加えてさっと混ぜる。ゆでたパスタを加えて和(あ)え、塩・粗びきこしょうで味を整える。

 【ワンポイント】

☆アンチョビーがなければ細切りにしたベーコンでもよい。

 ≪春菊のサラダ≫

 ※82kcal、塩分0.9グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

春菊(葉先)  40グラム

ベーコン    1枚(1センチ幅に切り、カリッと焼く)

ミニトマト   6個(半分に切る)

A(ポン酢しょうゆ 大さじ1、オリーブ油 小さじ1)

 【作り方】

春菊、ベーコン、ミニトマトを盛り合わせ、Aをかける。

 【ワンポイント】

☆あまった春菊の軸はゆでて、ごま和えやお浸しに。

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