ニュースカテゴリ:EX CONTENTSトレンド
簡単料理でも彩りバランスよく 鯛の炊き込みごはん
更新
鯛の炊き込みごはん。※362kcal、塩分1.3グラム(1人分)
クリスマスも過ぎ、いよいよ年末。大掃除や年賀状書き、正月料理の準備などやることがたくさんありますね。そんな忙しい中で、今回は手抜きに見えない簡単献立の紹介です。切り身の鯛を米にのせて炊くだけの炊き込みごはんと、彩りにかにかまぼこを使ったすまし汁です。これにひじきの煮物やかぼちゃの煮物、きんぴらごぼうなど組み合わせれば、バランスが整う献立になります。こういった惣菜は作り置きしておくと便利ですが、作る時間がなければ、買って食卓を整えるのでもよいでしょう。
鯛は種類が豊富ですが、今回使った真鯛は冬から春が旬。魚の中では脂質は少ないのであっさりしていますが、イノシン酸という旨み成分が多いので、おいしいのです。天然ものと養殖ものでは、やや栄養価が違い、養殖もののほうが脂質は多いので、少しエネルギーは高く、ビタミン類ではビタミンB1が多く含まれます。
ほうれん草も冬が旬の青菜です。カロテンやビタミンC、鉄、葉酸、食物繊維が期待できます。特に露地もののほうれん草は、夏に比べて旬の冬はビタミンCが倍くらい多く含まれます。ほうれん草は購入したら野菜室で保存しますが、傷みやすいので硬めにゆでて、食べやすく切って冷蔵保存が便利。こうしておけば、いつでも汁物の具や和え物などに使えるので、下ごしらえしておくことをおすすめします。
今年も一年、連載におつきあいいただきありがとうございます。来年も簡単にできるヘルシーレシピをたくさんご提案できれば、と思っています。皆さま、よいお年をお迎えください。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS)
≪鯛の炊き込みごはん≫
※362kcal、塩分1.3グラム(1人分)
鯛 2切れ
塩 小さじ1/4
酒 大さじ2
米 2合(洗ってざるに上げる)
昆布 1枚
薄口しょうゆ、みりん 各大さじ1
三つ葉(ざく切り) 適宜
〔1〕鯛に塩、酒をふって10分ぐらいおく。
〔2〕炊飯器に米、昆布、分量の水を入れて30分以上置いて昆布を取り出す。薄口しょうゆ、みりんを入れたらざっと混ぜ、〔1〕の汁気を切って乗せ、炊く。
〔3〕炊けたら鯛を取り出し、ごはんはさっと混ぜる。鯛の骨を除いて身を戻し、ごはんに混ぜる。三つ葉または木の芽を散らす。
☆鯛はキンメダイの切り身に変えてもよい。
☆三つ葉は万能ねぎでもよい。
≪ほうれん草とかにかまのすまし汁≫
※19kcal、塩分1.3グラム(1人分)
ほうれん草 100グラム(ゆでて3センチ長さに切る)
かにかま 2本(長さを半分に切って食べやすくさく)
だし汁 1と1/2カップ
薄口しょうゆ 小さじ1
塩 少々
だし汁を温め、ほうれん草、かにかまを加える。薄口しょうゆ、塩で味を調える。
☆かにかまぼこはかまぼこやちくわでもよい。
☆ほうれん草は小松菜でもよい。