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1日1個、卵を食べましょう さつまいものスパニッシュオムレツ

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1日1個、卵を食べましょう さつまいものスパニッシュオムレツ

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 【牧野直子の健康ごはん】

 皆さんは卵をどのくらいの頻度で食べていますか? 私は子供のころからの習慣で、1日1個は必ず食べています。栄養学を勉強した女子栄養大学の四群点数法というバランスよく食事をとる指標でも、良質たんぱく質源でビタミンAやB2、鉄などが期待できる卵は1日1個とされています。

 ただし、気になるのはコレステロール。健康診断でコレステロール値が高いと「卵は控えてください」と言われることが多いようです。確かに脂質異常症と診断されている場合、1日のコレステロール摂取量の目安が300ミリグラム以下。卵1個にはコレステロールが218ミリグラム含まれるので、1日1個食べると目安を超えやすくなります。

 では、脂質異常症ではない人はどうでしょう。1日のコレステロール摂取基準は男性750ミリグラム未満、女性600ミリグラム未満です。現在、日本人の1日のコレステロール摂取量は309ミリグラム(2011年国民健康・栄養調査より)です。つまり、コレステロールの摂取が足りていないのです。そもそも、コレステロールは私たちの体を構成する約60兆個の細胞の細胞膜の材料として欠かせません。コレステロールが不足すると、丈夫な細胞膜が作られなくなり、血管がもろくなって脳出血を起こしやすくなったりします。また、ウイルスや細菌から体を守る免疫力も低くなるので病気にかかりやすくなるのです。

 卵はさまざまな食材と相性がよいので、献立を工夫しながら健康な人ならば1日1個は食べましょう。ちなみに来週、11月5日は「いいたまごの日」。卵の情報は、日本栄鶏協会のホームページ「たまごの知識」(www.jpa.or.jp/chishiki/index.html)がお薦めです。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS)

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「適塩・低カロリー ひと目でわかる料理手習い帳」(池田書店)、「100歳までボケない常備菜で10分レシピ」(家の光協会)。

 ≪さつまいものスパニッシュオムレツ≫

 ※271kcal、塩分0.8グラム(1人分)

 【材料】(4人分)

※直径18~20センチのフライパン使用

卵         4個(割りほぐす)

ピザ用チーズ    40グラム

パセリのみじん切り 大さじ2

塩、こしょう    各少々

さつまいも     150グラム(皮付きのままさいの目に切る)

たまねぎ      1/2個(さいの目に切る)

ベーコン      2枚(さいの目に切る)

オリーブ油     大さじ2

 【作り方】

〔1〕卵にピザ用チーズ、パセリ、塩、こしょうを加え混ぜる。

〔2〕フライパンにオリーブ油を熱し、ベーコン、たまねぎ、さつまいもを加え、たまねぎが透き通るまで炒める。〔1〕を回し入れ、大きくかき混ぜて半熟状になったら、弱火にしてふたをして7~8分蒸し焼きにする。

〔3〕ひっくり返し、2~3分弱火で焼いて器に盛る。食べやすく切り分ける。

 【ワンポイント】

☆さつまいもは、じゃがいもやかぼちゃに代えてもよい。

☆冷凍保存も可能。

 ≪シーザーサラダ風≫

 ※214kcal、塩分1.3グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

ロメインレタス    150グラム(幅5センチに切る)

[シーザードレッシング]

 温泉卵       1個

 粉チーズ      大さじ3

 レモン汁      大さじ1/2

 塩         小さじ1/4

 オリーブ油     大さじ1と1/2

クルトン       適宜

 【作り方】

大きめのボウルにドレッシングの材料を入れて、混ぜ合わせる。ロメインレタスを加えさっくりとあえ、クルトンをちらす。

 【ワンポイント】

☆温泉卵を手作りする方法…湯のみや耐熱カップに卵を割り入れ、ヒタヒタに水を注ぐ。楊枝などで卵黄に1カ所穴を開け、ラップをせずに500ワットのレンジで1分加熱し、穴杓子で水気をきる。レンジのワット数、加熱時間を守らないと破裂するので注意!

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