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抗酸化作用で生活習慣病の予防も 鮭幽庵焼き弁当
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弁当に使いやすい魚の代表が鮭ですが、鮭といっても季節によって出回っているものが違います。産卵シーズンの9~11月に東北・北海道沿岸に寄ってきたものを「秋鮭」「秋味」と呼び、まさに今、店先に並んでいます。5~7月ごろに取れる鮭は、季節外れという意味で「時鮭」もしくは「時不知(トキシラズ)」と呼ばれています。いずれもこれらは「白鮭」で、日本の川にしか上らないのだそう。
それ以外の時期に出回っているのは、大西洋鮭(アトランティックサーモン)でノルウェーやオーストラリアの養殖ものがほとんど。白鮭に比べると、脂が多く、その分エネルギーも高くなります。(白鮭…エネルギー133kcal、脂質4.1グラム、大西洋鮭…エネルギー237kcal、脂質16.1グラム。いずれも大き目の切り身1切れ100グラムあたり)
鮭は良質なタンパク質源で、脂質には脳の健康に欠かせないDHA、動脈硬化や心筋梗塞の予防に働くEPAが含まれているほか、最近注目されているのは赤い身の色素であるアスタキサンチンです。強い抗酸化作用があるため、生活習慣病の予防やアンチエイジングに働くことが期待されています。
料理名の「幽庵焼き」ですが、主に魚をしょうゆやみりん、酒などにかんきつ類の果汁や輪切りを加えた調味液に漬けて焼く料理のことをいいます。江戸時代の食通、茶人の北村幽庵(祐庵)が考えたことに由来しているようです。ゆずを使う場合は、「柚庵焼き」と書いたりもします。ブリやサワラでも美味。調味液の配合を覚えて、お試しください。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS)
≪鮭幽庵焼き≫
※154kcal、塩分1.0グラム(1人分)
生鮭 1切れ(80グラム)
A(柚子のしぼり汁・しょうゆ・みりん…各小さじ1)
ねぎ 1/4本(長さ3センチに切る)
サラダ油 大さじ1/4
〔1〕鮭をAに20分くらい漬ける。
〔2〕フライパンにサラダ油を熱し、〔1〕の汁けを切って加え、焼く。空いているところでねぎを香ばしく焼き、鮭に八分通り火が通ったら、〔1〕の残ったつけ汁を加えて絡める。
☆鮭を鶏肉に代えてもよい。
☆ねぎはししとうでもよい。
≪なすのしそ和え≫
※10kcal、塩分0.9グラム(1人分)
なす 1/2本(薄切り)
塩 少々
しそ 1枚(千切り)
梅干し 小1個(果肉をたたく)
〔1〕なすに塩をふってしんなりとさせ、水けをよく絞る。
〔2〕梅肉、しそを合わせ、なすを和(あ)える。
☆しそ、梅干しの代わりに、赤じそふりかけで和えてもよい。
≪オクラのごまあえ≫
※21kcal、塩分0.1グラム(1人分)
オクラ 3本(塩ゆでし食べやすく切る)
白すりごま 小さじ1/2
オクラをごまで和える。
≪柿≫ 1/2個
※54kcal、塩分0グラム(1人分)
≪五穀ごはん≫ 150グラム(1人分)
※251kcal、塩分0グラム(1人分)