マンハッタンは民主党の金城湯池だ。アッパーウエスト地区の103丁目では、選挙ボランティアによる選挙の打ち上げ会が深夜にかけて予定されていたが「クリントン氏が敗色濃厚」との報道が流れると中止に。ボランティアたちは帰宅し始めた。近所に住んでいるというケビン・リーさんは「本当に悲しい」と目を真っ赤に腫らしていた。
一方、ニューヨーク中心部のタイムズ・スクエアでは大型スクリーンが設置され、大勢の人が開票状況を見守った。
激戦州で次々とトランプ候補の勝利が伝えられると、「もう終わった」「開票作業に問題が起きているのではないか」と、人々は次々と不安を口にした。普段は騒がしい場所として知られるが、この日は静かに開票を見守る結果となった。
クリントン氏の選挙集会に参加したブルックリンのロビン・デビッドソンさん(40)は、レズビアンでパートナーと結婚し、2人の子供もいる。「トランプ氏は同性愛カップルに理解はない。これからどんな生活が待っているのか。他人を排除する大統領に決まったことを、子供たちにどうやって説明したらいいのか…」と途方に暮れていた。