【ソウル=藤本欣也】韓国ロッテグループの裏金疑惑などを捜査するソウル中央地検は27日、創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩=シン・ギョクホ)氏(93)と内縁関係にある徐美敬(ソ・ミギョン)氏(57)について、約300億ウォン(約27億円)の贈与税を納めなかった罪で26日に在宅起訴したことを明らかにした。
徐被告は日本に滞在中とされるが、検察側の出頭要請を拒否。検察は、徐被告が韓国内に保有する総額約3千億ウォンに上るとされる不動産などの資産を差し押さえた。創業家では、武雄氏の長女、辛英子(ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長(73)が背任収財などで逮捕、起訴されている。徐被告は1970年代にミス・ロッテに選ばれ女優としても活躍した。
武雄氏の次男で日韓のロッテを率いる重光昭夫(同・辛東彬=ドンビン)氏(61)をめぐっては、ソウル中央地裁が28日、同氏の逮捕状請求について審問を行う。