シェアリングエコノミーの普及は結果的に「1世帯当たりの個人消費を小さいものにしてしまう」(総務省統計局)という。
同サービスを展開するパーク24は、7月末の会員数が約67万人、保有車両数は1万5467台となった。
4年前に比べそれぞれ5.3倍、3.6倍に膨らんでいる。「マイカー感覚で利用する会員が増えた」(経営企画本部)と市場拡大に手応えをみせる。
米配車サービスのウーバーテクノロジーズや米民泊仲介のエアビーアンドビーなど米国で先行したシェアリングエコノミーは、日本市場にも着実に浸透しつつある。日本総合研究所の下田裕介副主任研究員は「国内でも若者を中心に消費行動は大きく変化する」と指摘する。
ニーズの多様化
こうしたモノ離れが進む市場で、いかに消費を促すか。三越伊勢丹ホールディングスの石塚邦雄会長は「ニーズは多様化、パーソナル化しているからこそ機能面などで消費者が関心を持ち、満足を得る商品であれば高くても売れる」と強調する。