45万個を単純に参加人数で割ると、1人あたり42・85個が行き渡る計算。17日間の大会期間中で45万個すべてが消費されるとすると、1晩当たりの使用頻度は1人約2・5個となる。
今回、これだけ多くのコンドームが配られることになった背景には、中南米で感染が蔓延(まんえん)しているジカ熱の影響もあるとの見方も出ているが、AP通信がIOCに問い合わせたところ、回答は得られていないという。
一方、韓国紙東亜日報の日本語版(電子版)はIOC関係者が「安全なセックスのための措置だ。とくにジカウィルスの感染可能性を念頭に置いたものだ」と説明したと記した。ジカ熱のウイルスは蚊によって媒介されることが広く知られているが、性行為によって感染したと推定される事案も報告されているという。
デーリー・メールなどによると、コンドームは選手村の診療所や自動販売機で無料で手に入れることができる。また、オーストラリアの薬剤メーカーは自国の選手団に“抗ジカ熱ウイルス”コンドームを配るべく、世界的なコンドームメーカーと協力していくことを発表したという。