麻生太郎財務相が19日の記者会見で、米国高官による円相場への言及が日本の為替政策に影響するか問われて「財務省が為替の話をするのはおかしい」などと発言し、波紋が広がっている。インターネット上では米国の財務省を批判したと報じられ、読者からは「麻生氏らしい」「いらだちを見せてしまった」などの反響が続々。一方、日本の財務省は「日本か欧州のことを指していると思うが…」と困惑しきりだ。
会見では、ルー米財務長官が日本の為替政策を牽制(けんせい)する発言をしたことなどについて見解を求める質問が出た。
麻生氏はまず「私の方から為替について発言することはない」ときっぱり。その上で「基本的に財務省が為替の話をするのはおかしいんであって、中央銀行がやる話だ」と強調。「われわれからみたら変わっている」とも述べた。