2016.3.14 18:00
参院予算委員会で自民党の藤井基之氏の保育園問題についての質問に答える安倍晋三首相=14日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)【拡大】
安倍晋三首相は14日の参院予算委員会で、子育て政策について「子供を産み育てる若い家族を取り巻く環境を、もっと温かく配慮に満ちたものにしなければならない」と述べ、待機児童ゼロに向け、政府として万全を期す考えを示した。
首相は、子育て中の女性を中心に集まった待機児童解消を求める約2万8千人の署名について「私も拝見した。なかなか保育所に預けることができないという切実な思いが伝わってきた」と言及。「仕事と子育てが両立できるよう、働く方々の気持ちを受け止めながら、待機児童ゼロに向けて万全を期していきたい」と述べた。
首相は保育士の待遇改善についても、「経験を積んだ保育士に対し、十分な処遇が行われることが重要だ」と強調。平均勤続年数が11年以上の場合に、加算率をさらに1%引き上げていることなどを説明したうえで、「待遇改善には最優先で取り組む」と意欲を示した。