首相、世界経済安定化へ議論主導 サミットで「明確なメッセージ発出」

2016.3.8 05:00

参院予算委で答弁する安倍晋三首相=7日

参院予算委で答弁する安倍晋三首相=7日【拡大】

 安倍晋三首相は7日の参院予算委員会で、議長を務める5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に関し、世界経済の安定化に向け議論を主導したいとの意向を表明した。「現下の世界経済への対応が最大のテーマだ。議長国として各国首脳と突っ込んだ議論を行い、世界経済の持続的な力強い成長に貢献するよう、明確なメッセージを発出したい」と述べた。

 世界経済の先行きについて「確かに弱さは見られるが、欧米の景気回復に支えられ、緩やかな回復が続くと期待される」との見方を示した。

 日本のデフレ脱却に関しては「企業は最高の収益を上げているのだから、賃上げや設備投資を行い、経済の好循環を回していくことが大切だ」として、経済界に協力を呼び掛けた。

 2016年度補正予算編成について「経済状況は注意深く見ていかなければならない。まずは16年度予算の早期成立こそが最大の景気対策だ。現段階で補正予算は全く考えていない」と述べた。憲法9条改正に関し「まだまだ国民的な理解と支持が広がっている状況ではない」とした。

 東京電力福島第1原発事故などの影響により一部区間で不通が続くJR常磐線について「復興にとって重要な交通インフラだ。全線開通時期を早急に示すよう国土交通相に指示しており、今週中に検討結果の報告を受ける」と語った。

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