国土交通省は18日、成田と関西両空港で30日から、国際会議の参加者や重要なビジネス客の入国審査の手続き時間を短くできるよう「ファーストレーン」(優先レーン)を設置すると発表した。数十分かかっている入国審査を大幅に短縮してスムーズにし、都心部へ移動しやすくすることで、ビジネス客の取り込みや会議の誘致を狙う。
成田に8レーン、関西に4レーン設置する。利用者は事前に航空会社からクーポンを配布され、審査場の入り口にいる係員に提示する。1便当たりの対象人数は各空港で決める。
国内主要空港の保安検査場では以前から優先レーンを設けているが、入国審査場の優先レーンは初。羽田空港などへの早期設置も検討する。
一方、成田国際空港会社(NAA)はチェックインや手荷物預け入れを旅客自身でできる機械を導入するなど、出国手続きのスピードアップも検討している。従来30分~1時間かかるのを、10分程度に短縮するのが目標で数年以内の実現を目指す。