中国の異形の価値観が判明してきたいま、アメリカがアジア回帰で動き始めた。
原子力空母「ジョン・C・ステニス」を旗艦とする空母打撃群が南シナ海に展開し、2月15日からアメリカのサニーランドでアメリカ・ASEAN(東南アジア諸国連合)会議が開催された。国務次官補のダニエル・ラッセル氏はASEAN会議にはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、ASEAN経済会議、気候変動に関するパリ協定などと同様の重要な意義があるという。
ASEAN10カ国に温度差はあっても、アメリカとの会議に全首脳が出席し、これは制度化され継続される。こうした中、安倍晋三首相と日本の役割がとりわけ重要だ。
2年前、シンガポールのシャングリラ会議で、全ての国が国際法を順守すべきだとして、「法の支配」に15回も言及した首相に満場の拍手が送られた。いま首相は、もっと自信をもって価値観を訴え、価値観のために闘う意志と力を見せるのがよい。日本を強くし、真の平和を手にするための憲法改正が待ち望まれる。