中国広東省広州市で20日、大規模な自動車展示会「広州国際モーターショー」が開幕した。トヨタ自動車など日本勢のほか、排ガス規制逃れ問題に揺れるドイツのフォルクスワーゲン(VW)も出展し、最新車種を紹介する。29日まで。
中国は昨年に約2349万台の新車が売れた世界最大の市場だが、ことしは伸びが鈍化。値下げなどで競争が激化する中、日本勢も新型車投入でてこ入れを目指す。
トヨタは中国で開発したセダン型の新型ハイブリッド車(HV)を展示。中国では日本に比べHVが広まっておらず、環境性能の高さなどをアピールして普及を図る。日産自動車は大型セダンの新型車を発表するほか、中国で販売が急拡大しているスポーツタイプ多目的車(SUV)の最新車種も展示。ホンダはミニバンの新型車を出展する。
中国の昨年の新車販売は前年比6・9%増だったが、ことし1~10月は累計で前年同期比1・5%増と伸び悩んでいる。(共同)