韓国の与党セヌリ党には、朴氏に近い「親朴派」の大統領選の有力候補がおらず、朴、潘両氏が接近しているのではとの見方だ。東アジア初の国連事務総長として高い知名度を持つ潘氏は最近の世論調査でも大統領候補としての支持率は21・1%とトップだった。
同じ韓国人なのだから、国連という場でも、母国語の韓国語で世間話もするだろう。しかし、4日間で7回も会うというのは、他の192の加盟国の目にはどう映るのだろうか。
さすがに韓国メディアも「残り任期中に、国内政治に気を使うよりも、国連トップとしての役割を果たすことが最善」(東亜日報)と苦言を呈した。
朴氏に対しても、各国首脳が北朝鮮問題を議論するなか、内政に気を使いすぎて安保外交をおろそかにしてはならない、との批判もある。
さて、朴、潘両氏は9月3日に北京で行われた「抗日戦勝70年」の軍事パレードを天安門の楼上からともに観閲した。物議をかもした潘氏の出席は、韓国では「大統領選を見すえた国内政治向けだ」との噂が広がった。