昨年9月には非正規雇用問題が大きくクローズアップされる事件があった。正社員への転換時期を2日前に控えて、雇用契約の解除を通告された20代の女性が自殺したのだ。
「努力すればできると考えて最善を尽くした。24カ月ギリギリまで使って捨てられた」
韓国のハンギョレ新聞(電子版)によると、女性は遺書にこう吐露していたという。
女性は中小企業中央会という団体に契約で入社。約1年半後に人事担当者から正規への転換を打診されていたという。中小企業の経営者を対象にした教育研修過程を担当していたが、「セクハラを受けた」との内容メールを雇用主側に送ったあと、契約の解除を告げられた。その後日、自ら命を絶ったという。
若者の5人に1人は1年以下の契約でスタート
韓国は世界的にも自殺率の高さで知られ、10代、20代、30代の死因の1位が自殺。学業や暮らし、将来の不安が若者を苦しめている。