10月末の日銀による追加の金融緩和、11月の消費税再増税の延期…。今冬、日本の金融市場はサプライズイベントに翻弄された。12月1日には、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本国債を中国や韓国より下位に格下げした。しかし、その後も日本国債の売りが広がることはなく、長期金利は低いまま。「かつて日本をアフリカの途上国より下に格付けしたムーディーズは信用できない」との批判も出ている。
制度面で高い評価
「韓国よりも国債の信用力が下位だとは。何とも痛快」「アベノミクスもこれで終わり」
ムーディーズが、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」に1段階格下げしたと報じられた12月上旬、韓国のネット上では、日本を揶揄(やゆ)するコメントがつづられた。
格付けは、各国が発行する国債に対する信用力を示し、国債に投資したお金が将来きちんと返ってくるかを格付け会社が評価している。