なぜ、韓国の学生たちが借金をしてまで大企業を目指すのか。韓国出身の評論家で拓殖大の呉善花教授はこう指摘する。
「韓国人は周りからどう見られるかという対面を重視する。大企業に入れば結婚相手も見つけやすく、待遇もいいので周りから持ち上げられ、人生の勝ち組になった気になれる」
呉教授によると、韓国では博士号取得の有無で呼称が変わる。「金さん」と「金博士」とでは全然違う。肩書は一生ついてくる名誉なので社会的地位もあがる。だから有名大学、一流の大企業というブランドを得て“エリートになる”ことを目指すというのだ。