在学中、公務員試験専門学校の授業料と教材費のため消費者金融から高金利で計約10万円を借りた。しかし3年連続で公務員試験に失敗。結果的に計約300万円の借金が残った。公務員になれず、今の会社で働きながら、退社後はアルバイトもして借金を返す身だ。「いつになったら月給を全額手にすることができるのか」とぼやいている。
朝鮮日報によると、20代の大学生や公務員試験の専門学校生、職業訓練機関の受講生ら計約316万人のうち、中間レベルの月収入の半分にも満たない約106万ウォン(約11万円)未満の「スチューデントプア」と呼ばれる貧困学生が約34万人いるという。
韓国の青年労働組合の2012年の調査では、在学中の大学生にかかる費用は授業料約288万円、就活で必要な専門学校の授業料や語学研修費などで約151万円。親が裕福で資金力がある学生は就活でも長期戦に耐えられるが、低所得の学生はわずかな仕送りとアルバイトの収入で家賃の安い狭い下宿に住み、食費を切り詰めても足らず、借金に頼らざるを得ない。