現地メディアは中国当局が、周氏本人と家族から900億元(約1兆5千億円)相当の財産を押収したと報道。周氏の家族は、石油、不動産、金融などの収益性の高い事業で、巨額の利益を得ていたという。
当局はこれまで周氏の家族や元側近ら300人以上を拘束して調査を実施した。
「トップのトラが不正で檻に閉じ込められた」(英字紙チャイナ・デーリー)。7月30日の中国各紙は、そろって周氏批判を展開した。
6月下旬に公表された中国審計署の報告書。ロイター通信によると、国有企業11社に資産の不当表示などの違法行為が見付かったが、そこには周氏の政治的基盤を支えた出身母体の「中国石油天然ガス集団」(CNPC)も含まれていた。11社の約190人幹部(官僚クラス32人を含む)が「厳重処分」にされたと報じた。
公務員の捜査対象、半年間で2万5千人以上
猛獣のトラに挑んだように語られる習政権。だが日本では考えられないような、数多い不正がハエのように舞っている。