河南省永城市の女性トラック運転手、劉温麗さんが交通管理部門からの高額な罰金徴収に耐えきれず、自殺したニュースが伝えられたことで、中国では罰金の不正徴収をめぐる議論が再燃している。
「三乱」(料金所の設置、罰金徴収、料金徴収を好き勝手に行う行為)と呼ばれる中国の道路交通問題を研究している中国共産党中央党校国際戦略研究所の周天勇副所長によると「トラック運転手であれば、罰金の不正徴収に遭った経験が100%ある」といい、その罰金は運送コストに加算され、最終的には消費者の負担になっているという。
同省のトラック運転手、王金伍さんは「こうした問題は他地域にもあり、固定路線をもつトラック運転手なら誰もが直面している」とし、徴収された罰金が管理部門の収入源となっている実態を訴える。