韓流ドラマは下り坂、日本の存在感は和食と電機? タイ人女性に聞く (4/4ページ)

2013.6.16 06:00

オオム(左)とその家族.jpg

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  • 「フラテッリディターリア」(ピエロ・フォルナゼッティ)

 オオムは名前を挙げたブランドを全てもっているわけではないが、彼女の趣味はファッションもデザインも個性が際立っている感覚に目が向いている。無印良品はスペースのなかの主役としてではなく、脇をかためる役割としてリーズナブルであると語っている。

 結局のところ、彼女にとって日本の存在感とは和食とエレクトロニクス商品だ。アニメでもカワイイでもない。ハローキティは子供っぽいがミッキーマウスはそうではない。その差がある。わびさびも興味があるが、生活空間に取り入れるほどではなく、今はもっと力強い表現に囲まれたいとの本音がみえる。

 新興国の豊かな家庭の若い世代が、どんなモノやコトに憧れをもっているかはよく知っておきたい。それにより「20%の位置」がより確実になるはずだ。

6月15日(土曜日)にローカリゼーションマップの勉強会を開催します。今回のテーマは「『グローバル人材』って本当にいるの?」です。詳細は以下をご覧ください。→http://milano.metrocs.jp/archives/5873

 ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。

 安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)フェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih

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