「オランダ人のマルセル・ワンダースは最高。なにもかもが好きだけど、特に照明器具がいい。大学に入ってからはイタリアのフォルナゼッティもファンになったわね。あの強烈なキャラクターは忘れられない。日本のデザインではMUJIや安藤忠雄のようなミニマリズムが良いと思うけど、熱心な信奉者というほどではないかも」
結局、和食とMUJIが日本好きの原点ということか。
「電気製品も評価している。メーカーでいうとパナソニックかな。日本らしい。あとキャノンのカメラはインターフェースがいいと思うわ」
オオムの趣味はバンコクの同級生と比べて違うかどうかは確認した方が良さそうだ。
「デザインやアートを勉強した友達とこれといってかけ離れていると感じたことはないわね」
これが「日本は20%」の内実ということになる。
昨秋、バンコクに滞在した際、「日本文化を好きだ」と語るタイ人に沢山出会ったが、ぼくがイタリアに住んでいるというと、その人達の多くはイタリアやヨーロッパにより関心を示した。そこで日本好きの範囲と深さが気になっていたので、前述のような問いをしてみた。