今回のマイナーチェンジを指揮した秋山晃チーフエンジニアによれば、生産部門を説得するために試作車を仕立ててその効果を実車で示したそうです。
その過程ではどの部位にスポット溶接を追加すれば効果的かを絞り込むため、想定される箇所全てに穴を開け、そこをビス留めしたあと、一つ一つビスを外しては取り付け、実走行による評価を繰り返したとか。
これはハッキリ言って相当根気の要る作業ですが、結果的に90カ所以上に及ぶスポット溶接の増し打ちを追加、これに伴いマイナーチェンジでは異例となる新たな設備導入を行ったそうです。
こうした苦労を経てボディ接合剛性を高めたことにより、路面の凹凸などから伝わる振動を抑え、走行時やコーナリング時の安定感やステアリングの応答性が各段に向上したと言います。
そしてクラウンの走りを変えたもう一つの改良が「いなしサスペンション」。