国・地域別の内訳は中国に続き、韓国400万2100人、台湾367万7100人だった。クルーズ船で日本を訪れた外国人は、中国からの寄港増加などにより14年の2.7倍の112万人。
外国人向けの消費税免税制度の拡充、アジア諸国からの旅行客に対するビザ発給要件緩和も訪日客増加の背景となった。
≪「爆買い」収束? 小売業に影響も≫
中国経済の減速は、訪日外国人旅行客の「爆買い」で好調な小売りの業績にも影響を与えそうだ。過去最高額となった、2015年の訪日客の旅行消費額を牽引(けんいん)したのも訪日中国人客。百貨店などは免税フロアの拡充など訪日中国人対応を進めており、今後を不安視する声が上がっている。
訪日中国人の旅行消費額(推計)は前年の2.5倍に当たる1兆4174億円で訪日客全体の40.8%を占め、1人当たりの支出額も28万3842円と突出する。訪日中国人は支出の大部分を買い物につぎ込んでおり、訪日客の買い物代額全体(1兆4539億円)のうち、8089億円が中国人の財布からだ。