≪9月中間、全業種23%増益 訪日客増が非製造業追い風≫
上場企業の2015年9月中間決算は、訪日外国人の急増などが業績の追い風となって非製造業が好調な一方、製造業の伸び悩みが鮮明となっていることがSMBC日興証券の集計で2日、明らかになった。特に中国の景気減速の影響を受けた鉄鋼や機械が減益となるなど、不振が目立った。ただ全業種の経常利益は前年同期比23.6%増と大幅な増益基調が続く。
中間決算の経常利益を業種別にみると、非製造業が45.4%増で全体の業績を大きく引き上げたが、製造業は9.3%増にとどまった。
特に、鉄鋼は中国需要の低迷で鋼材価格が下落したことなどが響き大幅減益。機械も建設機械の販売の落ち込みなどで、前年同期実績を割った。
SMBC日興証券は、東証1部に上場する企業(金融を除く)のうち、10月30日までに中間決算を発表した512社(全体の40.3%)の結果を集計した。