米カリフォルニア州の公立高校が2017年度から導入する歴史・社会科学のカリキュラム改正案に日本軍の慰安婦問題が盛り込まれたのを受け、「カリフォルニア州韓国系米国人フォーラム」(KAFC)は州教育局が公示した改正案を支持する請願書を作成、署名を募るサイトを立ち上げた。請願書は慰安婦を「最大で40万人」とし、従来よりも大幅に増えた数字が記載されている。
日韓合意を無視
KAFCは、昨年12月末の慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった日韓合意を批判し、日本政府の責任を継続して追及していく姿勢をみせている。
請願書は慰安婦問題について「近代でもっとも大きな制度化された性奴隷の事例について子供に教えることは重要」などとし、「少なくとも11カ国から最大40万人の女性や子供が被害を受けた」との表現もある。
KAFCはカリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像設置を推進した団体。像を説明する碑文には「日本軍によって強制的に性奴隷にされた20万人以上の韓国、中国、台湾、日本、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、東ティモール、インドネシア、オランダの女性をしのんで」などと韓国側の見方が一方的に刻まれているが、請願書にはこの倍の数字が書かれている。