音楽に乗った仏語
2作目は、本当にミュージカルが苦手なのかを確認するために、これまた歴史のある、すばらしい劇場「Le Comedia」で上演されている100%フランス製ミュージカル「ミスタンゲット」を見に出かけました。ミスタンゲットは「レビューの女王」「ミュージックホールの女王」と称賛された1873年生まれのフランス人アーティストです。
「キャッツ」の経験から、私にはミュージカルという文化自体が合わないんだと思っていたのですが…。何と! 今まで見たことのない世界に完全に魅了されてしまったのです。
洗練された衣装、ユーモアたっぷりのせりふ、モダンな音楽にオリジナリティーにあふれる振り付け、主演のカルメン・マリア・ベガのエネルギッシュな演技…。どれをとっても洗練されたすばらしいものでした。
今までたくさんのインタビューで「フランス語が一番音楽に乗せにくい言語です」と答えてきましたが、私の思い込みでした! フランス語が躍る舞台は圧巻でした。