【クレモンティーヌのパリ便り】健康維持もファッションも自分のスタイルで (1/3ページ)

　皆さん、お元気ですか？

　秋の気配が感じられる毎日ですね。パリでも窓から見える木々が、秋の色になってきました。秋は景色が美しいので好きな季節です。

　娘のソリータは、父親と２人で企画したアメリカ旅行から帰国しました。娘が通うアール・デコ・パリこと、国立高等装飾美術大学の新学期は、１日に始まったばかりです。ニューヨークに行って、そこから車でモーテルからモーテルへ、ロードムービーさながらのスリリングな旅行だったようです。

　トレンドもいいけれど

　パリは今、ファッションウイークの真っ最中です。普段見かけない、きらきらした“おしゃれさん”をたくさん見かけます。彼らを観察すれば来年のトレンドが見えてきます。でも、彼らの存在が少し滑稽に見えるのは、私だけでしょうか？

　私が子供の頃、パリの街にはエレガントな女性がいっぱいいました。去年リリースしたアルバムに収録した「おしゃれキャット」のプロモーションビデオのような感じでした。マダムは自分の魅力を最大限に引き出す方法を熟知していて、細身で長身のマダムのサファリルックや、女性らしい体形のマダムはニットのアンサンブル…。子供の私にとって、マダムは憧れの存在でした。亡くなった母も、とてもエレガントな人で、お気に入りはイブ・サンローランとソニア・リキエルでした。

とにかく歩くこと