安全保障関連法案に反対するデモには中高生も参加しているが、女子高生の掲げるプラカードのうたい文句を読んでみたものの、2年後に還暦を迎える小欄には「???」であった。
《とりま廃案》
《とりあえず、まあ》を略した“若者言葉”だとか。小欄にとっては「とりま大収穫」となった。法案の中身も知らない人々が、左翼やメディアの「戦争法案」レッテル貼りで、いとも簡単に洗脳されていく…。《とりま》の3文字は、衆愚政治の恐ろしさを図らずも証明した次第。若い世代に限らない。70代女性にデモに加担した理由を尋ねて仰天した。
「戦争するって、法案に書いてあるんでしょ?」
デモごっこは「利中運動」
プロ活動家の暗躍・扇動にもかかわらず、航空写真に映るデモは「お花畑」に見える。「安全保障デモ」なのだから当然だ。国家権力の弾圧がないばかりか、国家権力が「安全」を「保障」してくれる、いわば「半官半民デモ」。従って、肩・ヘソ丸出しのブランド服で着飾る女子大生も安心して参加できる。鐘や太鼓を打ち鳴らし、シュプレヒコールはラップ風、日本屈指のファッションタウン表参道~原宿を練り歩く光景はもはやカーニバル。