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【野口裕之の軍事情勢】アンポ法案は「とりま廃案」 中国を利するアンポ反対デモごっこ (5/5ページ)

2015.9.7 06:00

国会前で行われた安全保障関連法案に反対するデモ。国家権力が「安全」を「保障」してくれる、お気楽な「半官半民デモ」は、「お花畑」のようにも見えた=2015年8月30日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)

国会前で行われた安全保障関連法案に反対するデモ。国家権力が「安全」を「保障」してくれる、お気楽な「半官半民デモ」は、「お花畑」のようにも見えた=2015年8月30日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】

 確かに「良い戦争」など歴史上在ったためしはない。だが「勝たねばならぬ戦争」は存在する。侵略者より国家主権や家族の命を守る戦いだ。主権や家族を守るにはまず戦争回避の努力が不可欠で、「戦争ができない国」では抑止力が機能せぬ。「戦争ができる国」にしておかないと、平和を維持できぬ悲しい現実を正視しよう。

 恒久平和を望むが、残念なことに史上実現したことは皆無。今日本が謳歌しているのは「とりま平和」なのだ。安全保障の世界では、広義の《戦間期》と呼ぶ。左翼がわかっていながら、党利党略で国際情勢を踏まえた現実的議論を避け、政権のイメージダウンを作戦正面に据えるのなら国家・国民の安全を損なう禁じ手ではないか。

 ただ、衆議院での委員会採決時、欠席を公言したはずの民主党議員が《自民党 感じ悪いよね》などのプラカードを掲げ、委員長席に詰め寄った「お子ちゃまブリ」を観て、戦間期だと認識していないのでは?と不安になった。混乱の中、辻元清美議員(55)はカメラ目線をかます余裕を披露していたが、イヤお若い。目立とう精神や祭り好き…など、デモを楽しむ「ヘソ出し女子大生」&「とりま女子高生」と同じ精神構造を維持しておられる。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS

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