そんななか「本店向かいの駐車場で20年近く稼働していたケーキ工場が手狭になり、対策を講じたところ、本店の近くにちょうど良い広さの土地があったため、工場をこちらに移転させたのですが、六角通に面した土地なので裏を工場、表を店舗にした」(西田浩工場長)のだという。
というわけで、このお店では、約90年の歴史を持つカール氏から受け継ぐドイツ源流のレシピで作ったケーキが、作りたての状態でテークアウトできる。さらにそのケーキの特徴は「イノダではコーヒーとケーキをセットでご注文されるお客さまが非常に多いことから、コーヒーに合うものをご提供できること」だという。
工場ではイノダで提供するものも含め15種類以上を製造しているが、このお店ではこのうち常時10種類は購入可能で、このうち「日によって変わりますが、4、5種類はここでしか買えない独自アイテム」という。
遠方からのファンも
実際、どの商品も奇をてらうことなくドイツ菓子の基本にのっとって忠実かつ丁寧に作られており、万人受けする質の高さが多くの人々に受けており「地元の京都人をはじめ『イノダで食べたケーキを自宅でも食べたい』と、遠方からご来店されるファンも増えている」のだとか。