2014年の邦楽と洋楽のCD生産比率は81:19(日本レコード協会調べ)と広がるばかりだが、一方でかつてHi-STANDARDやELLEGARDENなどが英語詞でロックを歌って若者の間で一世風靡(ふうび)したように、海外ツアーも行う日本のエモ、ハードコア系バンドは今や全曲英語で歌っているケースが多い。THE BAWDIESのようにリズム&ブルース/ロックンロールのルーツを昇華させ、全曲を英語で歌うバンドもいる。日本語の性質上、ビートやグルーブを利かせた音楽には英語の方がノリやすいし、海外で活躍しやすいこともあるからだ。そして最近はHAPPYやThe fin.のように、ポップ/ロックシーンにもごく普通に英語で歌うバンドが増えつつある。小学生の頃からYouTubeで世界の音楽を自由に見られる環境で育ってきた、20代前半の彼らに話を聞いた。
メロディーを重視
「中学生で最初にオリジナルを作った時は日本語で作っていたけど、その後にRicが作った英語の曲を聴いて、“めちゃいいやん”って思ったんです。英語だからいいっていうんじゃなくて、曲としてカッコイイなと」(Alec)