原田郁子(Vo、Key)、ミト(Ba、G、Vo etc)、伊藤大助(D)からなるクラムボン。個々の活動も多彩な彼らが、結成20周年を迎えて5年ぶり9枚目となるオリジナルアルバム『triology』を発表した。原田郁子に話を聞いた。
「5年というのは意図して空けたわけではないんですけど。細かく各地を回っていくツアーを一年がかりでやっていくと体力を全て使い果たすというか、とてもその間にアルバムを作るのは難しかった。カバーアルバム『LOVER ALBUM 2』(2013年)をやったことも今思うと一つのウオーミングアップで、自分たちにとって“今”がどういう感じなのか、好きな曲を通して見つけていく作業というか」
演奏で心の会話を
3人は専門学校で出会い、結成。「出会った時から、三者三様だってことはわかっていて、でも楽器で音を出すと別のコミュニケーションが始まる」という関係性がここまで続いてきた。今回はミトが完成させてきたデモ音源に、アレンジなどものすごく細かく指定があったため、それを生音にさしかえていく作業から始まったという。