他にもリテイクした「Re-ある鼓動」やクラムボン史上、最も転調の多い曲だという「バタフライ」、deerhoofのsatomi matsuzakiも作詞に加わった「the 大丈夫」、2人組のラップグループ、MOROHAも参加した「Scene 3」を含め、さまざまな表現を用いて演奏や歌に込めた思いがこの5年間を象徴するかのように結実している。本質を問う強いメッセージや広義の愛を感じ取れる、生命力を与えてくれるアルバムになった。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)
■クラムボン 1995年に同じ専門学校で出会い、99年3月にシングル「はなれ ばなれ」でメジャーデビュー。ソロやユニット、映画音楽や舞台音楽、アニメソングの制作、朗読会など個々の活動も多彩で、幅広い層から支持されている。2011年にはファンから提案された全国47カ所の会場を1台の車で訪ねた「ドコガイイデスカツアー」で49公演を実施。6月から10カ所で全国ツアーを行なう。