木村カエラといえば、小さい子供から70歳くらいの方までが会場に足を運ぶファン層の広さにまず驚かされる。家族で楽しめる思いやりにあふれたカラフルなポップワールドに、ファッションやアート好きの若者に支持される奇抜なセンスを持ち合わせ、デビュー10周年を迎えた今もその人気は増加中だ。今月、自らのプライベートレーベルELAから、初のオリジナルアルバム『MIETA』を発表した。
「10周年の記念ライブをROCKとPOPに分けて2日間した時に、こんなにROCKとPOPのジャンルを両極端に分けてできるアーティストはいないと思い、それは自分の自信につながりましたね」
常に新しいことへ
収録曲には、これまでになくストレートに背中を押してくれる歌が多い。
「リスナーの背中も押すけど、自分の背中も押しています。たとえば自分が10周年記念ライブのプレッシャーに崩れそうな時に書いたのが『one more』。自分が誰かにこの歌詞のように言ってもらわないとやり遂げられない状態の時で、でも何かを成し遂げようとしている人たちも他にもいるから、そこへ嘘がない自分が勇気づけられる言葉や、自分が前に進もうとしている過程というのが入っています」