会談後の記者会見で、安倍首相は慰安婦問題について「非常に心が痛む」と述べ、河野洋平官房長官談話を継承する考えを示したが、首脳会談で歴史認識が取り上げられることはなかった。(ワシントン 峯匡孝/SANKEI EXPRESS)
≪「世界の中の日米同盟」アピール 中国を牽制≫
戦後70年の節目に行われた28日の日米首脳会談は、「世界の中の日米同盟」を高らかに宣言する舞台となった。中国の覇権拡大という構造的な変化への対応を、アジア太平洋地域における最大で共通の戦略課題とする両首脳が、リバランス(再均衡)戦略と積極的平和主義との融合を図った形でもある。
お互いのために
「相互依存、敬意、責務の分担…。『お互いのために』が日米同盟の本質であり、この同盟には世界へ向けた教訓が含まれている」
共同記者会見に臨んだオバマ大統領は、「お互いのために」という日本語を交え、こう強調した。